げっ歯類急性脳スライス
哺乳類の脳は、発達や構造、機能が生物種間で類似しています。そのため、中枢神経系の研究では、トランスジェニックモデルや実験用の疾患モデルがあるげっ歯類がよく用いられます。新たなアプローチが続々と考案されてはいるものの、げっ歯類の脳を利用した研究は、今後も前臨床研究に不可欠とみられています。
高度な生理学
完全な状態の回路とネットワーク
全細胞種が存在
生理学的アプローチ
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各プロジェクトに適切なスライス位置情報 (脳の領域、角度、厚さなどのパラメーター) を適用し、内因性のニューロン細胞種と非ニューロン細胞種がすべて存在していることを確認するだけでなく、これらの細胞が構成する特定の回路が完全な状態であることを確認します。
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したがって、記録する脳の領域と細胞種は、研究対象の病態やパラダイム (記憶や可塑性を司る海馬、恐怖や不安を司る扁桃体など) に応じて選択します。
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研究対象のネットワークの発達や機能に影響する病態や病状を引き起こしたり模倣したりする、特定の変異を持つ多様な動物モデルを利用できます。
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急性脳スライスは各種研究で広く用いられ、研究成果も蓄積されており、信頼性があり再現可能なデータを導けることが分かっています。
さまざまな状況に適用可能
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スライスは、特定のニューロン種の記録や (パッチクランプ法)、広範なネットワークの一部を成すニューロン集団の記録 (フィールド記録) に使用できます。
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高精度な操作 (細胞種に特異的なマーカー、ノックアウト、光遺伝学的な活性化やサイレント化など) を、トランスジェニック動物やウイルス核酸の導入 (トランスフェクション) を採用して実施します。
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EphyX Neuroscienceは、海馬、扁桃体、視床下部、大脳新皮質、嗅球、脊髄、黒質、小脳など、脳のさまざまな部位に関する専門的な知識を備えています。